気がつけば桜が散り始めている。
このわずかな時期だけ、東京の喧騒が、桜にやられてポワンとするのを僕は毎年、楽しみにしているだけに、ろくに花見も楽しめず、しこたま溜まった仕事に、もうろうとしている自分にうんざりする。
僕が、たとえいかなる状態であろうとも、明日、舞台の幕が開く。
若手バックドロップスが、本体に先駆けて公演を打つのだ。
驚いた。
台本は上がったばかりで、演出は、まだ終わっていないのにもかかわらず、幕は開いてしまう(笑)。
笑い事ではない。
このピンチをどう乗り切るか。
逃げるか。
ダメだ。逃げるのは男らしくない。
知らなかったフリをするか。
「え?本番、来週じゃないの?」とか言っちゃえばいいか?
ダメだ。すぐバレる。
仕方ない。役者になんとかしてもらおう。
そのぐらいの実力はある。
はじめから舞台に完璧などない。
観客の空気が舞台に吹き込んで、役者との見えないやりとりが、作品をつくる。毎日、その瞬間瞬間に新しいものが出来上がる。同じものは一つとしてないのだ。
つまり未完成も作品のうちだ。
あ。。なんか楽しみになってきた。
2008年04月04日
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