2008年04月22日

嵐が去って

前方公演墳本体の追加公演及び千秋楽の幕を無事に下ろす事が出来た。
今回は大勢のお客様に足を運んで頂き、たくさん誉めて頂けたようだ。

個人的な話では、若手バックドロップスと本体公演、通し稽古合わせて3週間、かぶく者の締め切り連発の嵐も吹き荒れる中、やれば出来る、という程働いた。
通常、僕は幕さえ開いてしまえば、あとは舞台監督と他スタッフに仕事を渡し、成果は役者にゆだねるだけなのだが、今回は度重なる演出変更に加わり、救急車から出演者降板まで、トラブル続きで、僕の頭の中は大火災だった。

これは仮の話だが、仮に、本当に仮に、僕が今までの人生をサボっていたとしても、そういうことが仮にあったとしても、この3週間ですべて相殺されたはずだ。
今は普通の働き者として生きている。

舞台の完成度については、僕自身の満足感とは別に、間接的にも直接的にも誉めて頂いた。そういう人達には是非、幸せになってもらいたいと願うばかりだ。
反して、苦言も頂き「かかってこい」と内心、思いつつも、ここは一つ今後の物づくりに反映させていかなければと、真摯に受けとめているので、けなした人が不幸になりますように、とかは断じて思っていない。

僕の仕事は、与えられた、非常に限定された条件の中で、いかによりいいものを模索するかという事に終始する。いいものを創る為には手段を選ばない、という理屈からは一番遠いところにある。悪条件は、どの物づくりにも勝っている。ここで、その悪条件の一つ一つを羅列するつもりはないが、自分の寝言で、夜中、飛び起きる程、茨の道だ。
何が楽しくて、こんな馬鹿げた事をやっているのか、と一年のうち、560回は考えるが、結局のところ、しんどいもの程、癖になる、という結論だろうか。

でももし、なんちゃらクジの6億円が当たったら、南の島に逃亡する。
posted by デビッド・宮原 at 02:19| 東京 ???? | TrackBack(0) | つれづれ

2008年04月09日

嵐の1週間

若手劇団、バックドロップスの追加公演及び千秋楽が終わった。
おかげさまで、役者は少しばかりお客様にお褒め頂いたようだ。

ただ今、舞台セットの撤収中で、みんながワンサカ働いているが、僕は、することもなく途方に暮れてウロウロしてると、どうも邪魔なようなので、劇場の隅で小さくなって、締め切りに間に合わせるべく原作を書きつつも、ちょっとした隙をみつけては、このブログを書いている。

ひとまず、僕も役者もスタッフも、今日で、お疲れ様ということなのだが、明日から今度はまた、前方公演墳本体の公演が始まるという、なんとも馬鹿馬鹿しいスケジュールに、もうろうとしてきた。
そしてこれから書く文章までの、ほんの少しの間、居眠りをしていたことを白状する。

というところまで書いてまた、数日間もうろうとしてしまい、気付くと、すでに、前方公演墳本体の初日が終わって今、僕は原作の執筆中で、やっぱり、もうろうとしている。

今日の初日は、おそらく劇団旗揚げ10年間で初めて、嵐のような悪天候に見舞われた。そのせいなのか、どうなのか、度重なるアクシデントに開演直前の舞台稽古はひっちゃかめっちゃかだった。
稽古中に役者が舞台から落ちるという、大ハプニングもあった。キャリアも集中力も充分の役者なだけに、嵐のせいとしか言いようがないほど驚いた。
時間がないなか、救急車に警察にと、対応に追われ、稽古は中断する。幸い、その役者は、打撲にすみ、不自由ではあったものの、舞台を無事つとめあげて、なお、おつりがくるほど頑張ってくれた。

本当に驚いた。
そして、
一番、驚いたのは、そんな大事件があった最中、僕は遅刻でまだ、劇場に到着していなかったということだ。
おやすみなさい。
posted by デビッド・宮原 at 04:04| 東京 ?? | TrackBack(0) | つれづれ

2008年04月04日

舞台本番

気がつけば桜が散り始めている。
このわずかな時期だけ、東京の喧騒が、桜にやられてポワンとするのを僕は毎年、楽しみにしているだけに、ろくに花見も楽しめず、しこたま溜まった仕事に、もうろうとしている自分にうんざりする。

僕が、たとえいかなる状態であろうとも、明日、舞台の幕が開く。
若手バックドロップスが、本体に先駆けて公演を打つのだ。
驚いた。
台本は上がったばかりで、演出は、まだ終わっていないのにもかかわらず、幕は開いてしまう(笑)。

笑い事ではない。

このピンチをどう乗り切るか。

逃げるか。
ダメだ。逃げるのは男らしくない。

知らなかったフリをするか。
「え?本番、来週じゃないの?」とか言っちゃえばいいか?
ダメだ。すぐバレる。

仕方ない。役者になんとかしてもらおう。

そのぐらいの実力はある。
はじめから舞台に完璧などない。
観客の空気が舞台に吹き込んで、役者との見えないやりとりが、作品をつくる。毎日、その瞬間瞬間に新しいものが出来上がる。同じものは一つとしてないのだ。
つまり未完成も作品のうちだ。

あ。。なんか楽しみになってきた。
posted by デビッド・宮原 at 00:59| 東京 ?? | TrackBack(0) | つれづれ